2013.10.10 News / 自然文化 / 交通・郵便 /

早川の県道南アルプス公園線で土砂崩落

9日午前11時45分ごろ、早川町保の県道南アルプス公園線で土砂崩落があった。現場付近は全面通行止めとなり、334世帯、541人が一時孤立。県は近くの早川河川敷に迂回(うかい)路を設置し、同日午後8時から通行可能になった。崩落の影響で、一時孤立した地区内の宿泊施設には予約のキャンセルが相次ぎ、早川南小は給食が届かなくなったため午前中で終業した。

崩落現場は町役場から約3キロ北西で、1月12日に起きた土砂崩落現場の北側。県峡南建設事務所によると、崩落は高さ約30メートル、幅約30メートルにわたり、約700立方メートルの土砂が流出した。けが人はいないという。

土砂崩落後、町は林道富士見山線に職員を配置し、迂回路として利用できるようにした。10日以降に土砂の撤去作業を始める。同事務所は原因に関し「最近の雨で地盤が水を含み、崩落が起きやすくなったのではないか」としている。

一時孤立した同町奈良田の旅館「白根館」では10組、20人の宿泊予約があったが、土砂崩落後、全てがキャンセルされたという。同町湯島の「湯島の湯」では、来場者が通常の半分程度にとどまった。

【写真】県道脇の斜面から土砂が崩落した現場。木も一緒に崩れ落ち、県道をふさいだ=早川町保

(山梨日日新聞 2013年10月10日付)

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