2013.9.30 News / 登山 / 人物・団体 /

南アエコパーク きょう推薦書提出 文科省

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(エコパーク)への登録を目指し、文部科学省の日本ユネスコ国内委員会は30日、南アルプスの推薦書を提出する。ユネスコの国際諮問委員会などの審査を経て、来年6月に登録の可否が決まる見通し。

 エコパーク登録は生態系の保全と持続可能な活用の両方を図るのが目的。南アルプスの推薦書は総面積を山梨、長野、静岡3県、10市町村にまたがる約30万ヘクタールとし、3000メートル級の山が連なる山岳環境でキタダケソウなどの固有種が数多く生息していることなどが記載されている。

 4日に開かれた日本ユネスコ国内委員会の人間と生物圏(MAB)計画分科会で国内推薦が決まった後、地元の南アルプス市などが、推薦書の内容を承認する署名を地権者から集めていた。30日に推薦書とともに日本ユネスコ国内委員会に提出し、同委員会がユネスコに送る見通し。

 ユネスコの国際諮問委員会は来年3~5月に審査し、登録の可否を勧告。同6月にスウェーデンで開かれるMAB計画国際調整会議で登録するかどうかを正式に決める。

 南アルプス周辺の10市町村でつくる世界自然遺産登録推進協議会は、エコパーク登録を世界自然遺産登録のステップと位置付けている。

 (山梨日日新聞 2013年9月30日付)

月別
年別