南ア世界遺産協 リニアで意見書提出へ JR東海に環境配慮訴え
リニア中央新幹線の環境影響評価(アセスメント)の準備書が公表されたことを受け、南アルプスの世界自然遺産登録に向け山梨、長野、静岡3県の10市町村でつくる協議会は20日までに、JR東海に意見書を提出する方向で検討を始めた。専門家による会議を10月にも開き意見を集約する。リニア建設では南アルプスを貫通するトンネル整備が計画されており、意見書は自然環境に配慮した工事を促す内容になる見通し。
リニアのルートは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦が決まったエコパーク(生物圏保存地域)で、厳格な保全が求められる「核心地域」の地下を通過。こうした状況を踏まえ、協議会は意見書を提出する方向で検討を始めた。
協議会を構成する南アルプス市などによると、10月にも大学教授らでつくる学術委員会を開き、準備書を精査して意見を集約する。3県合同の学術委員会に先立ち、県ごとに委員会を開き、リニア建設で想定される影響について、協議する。南アルプス市の担当者は「水脈への影響などトンネル工事が自然環境にどんな影響をもたらすか、慎重に確認したい」と話している。
南アルプスへのトンネル建設をめぐり、JR東海の山田佳臣社長は18日の記者会見で「電力会社などが手を入れたところを活用しながら(工事を)進めるので、影響はないと考えている」との見解を示している。
(山梨日日新聞 2013年9月21日付)
リニアのルートは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦が決まったエコパーク(生物圏保存地域)で、厳格な保全が求められる「核心地域」の地下を通過。こうした状況を踏まえ、協議会は意見書を提出する方向で検討を始めた。
協議会を構成する南アルプス市などによると、10月にも大学教授らでつくる学術委員会を開き、準備書を精査して意見を集約する。3県合同の学術委員会に先立ち、県ごとに委員会を開き、リニア建設で想定される影響について、協議する。南アルプス市の担当者は「水脈への影響などトンネル工事が自然環境にどんな影響をもたらすか、慎重に確認したい」と話している。
南アルプスへのトンネル建設をめぐり、JR東海の山田佳臣社長は18日の記者会見で「電力会社などが手を入れたところを活用しながら(工事を)進めるので、影響はないと考えている」との見解を示している。
(山梨日日新聞 2013年9月21日付)