渡辺さん最高峰登頂「技術的にも世界最高」 関係者、快挙たたえる
富士河口湖町河口の渡辺玉枝さん(73)が世界最高峰エベレストの登頂に成功したとの知らせを受け、渡辺さんの親族や知人からは喜びの声が上がった。自身が持つ登頂の女性最高齢記録を10年ぶりに更新する快挙だが、「80歳になっても登り続けて」との声もあった。
渡辺さんの兄の渡辺知治さん(77)=横浜市=は「心配していたのでほっとした。これでようやく眠れる」と安心した様子。3月28日に出発した後は4月に絵はがきが一度届いただけで連絡はなく、電話が鳴るたびにそわそわしていたという。「出発前日に連絡を受けたときには、年齢も年齢なので無理をするなと言った。あとはゆっくりと下山してほしい」と気遣った。
「今年は天候が悪く、登頂は難しいと言われていた中での成功はまさしく快挙」と話すのは、75歳の国内最高齢のエベレスト登頂者で冒険家の三浦雄一郎さん(79)。「体力があることはもちろんだが、技術的にも世界最高の女性登山家の1人」とたたえた。
登山仲間からも喜びの声が聞かれた。日本山岳協会の神崎忠男会長は「渡辺さんなら必ず登ってくれると信じていた。お疲れさまと伝えたい」とねぎらいの言葉。渡辺さんが神奈川県庁に勤務していた際、一緒に登山をしていた同県海老名市の古谷聖司さん(75)は「昔から自然体で気負わないことがモットーの良い登山家だった。80歳になっても続けてほしい」とエールを送った。
渡辺さんは、富士河口湖町の特別町民にも認定されている。渡辺凱保町長は「チャレンジ精神が素晴らしい。富士山の世界文化遺産登録に向け、チャレンジしている町にも勇気とパワーを与えてくれた」と話していた。
(2012年5月20日付 山梨日日新聞)
渡辺さんの兄の渡辺知治さん(77)=横浜市=は「心配していたのでほっとした。これでようやく眠れる」と安心した様子。3月28日に出発した後は4月に絵はがきが一度届いただけで連絡はなく、電話が鳴るたびにそわそわしていたという。「出発前日に連絡を受けたときには、年齢も年齢なので無理をするなと言った。あとはゆっくりと下山してほしい」と気遣った。
「今年は天候が悪く、登頂は難しいと言われていた中での成功はまさしく快挙」と話すのは、75歳の国内最高齢のエベレスト登頂者で冒険家の三浦雄一郎さん(79)。「体力があることはもちろんだが、技術的にも世界最高の女性登山家の1人」とたたえた。
登山仲間からも喜びの声が聞かれた。日本山岳協会の神崎忠男会長は「渡辺さんなら必ず登ってくれると信じていた。お疲れさまと伝えたい」とねぎらいの言葉。渡辺さんが神奈川県庁に勤務していた際、一緒に登山をしていた同県海老名市の古谷聖司さん(75)は「昔から自然体で気負わないことがモットーの良い登山家だった。80歳になっても続けてほしい」とエールを送った。
渡辺さんは、富士河口湖町の特別町民にも認定されている。渡辺凱保町長は「チャレンジ精神が素晴らしい。富士山の世界文化遺産登録に向け、チャレンジしている町にも勇気とパワーを与えてくれた」と話していた。
(2012年5月20日付 山梨日日新聞)