ユネスコスクール 芦安小中が加盟 県内初、環境教育を評価

 南アルプス市の芦安小中学校は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の理念に基づいた教育を推進する「ユネスコスクール」に加盟した。同スクールへの加盟は県内初で、両校がこれまで取り組んできた環境教育が評価され、加盟が承認された。今後、国内のほかのスクールと協力して自然保護活動に取り組んだり、情報交換したりする。

 ユネスコスクールは、世界各国に8500校以上あり、国内では幼稚園や小中学校、高校、大学など今年6月現在で308校が加盟。国際理解教育や環境教育、人権などを研究テーマに活動していて、加盟校間で情報交換をしている。

 両校はこれまで、豊かな自然や小規模校の特性を生かしてさまざまな取り組みを展開。芦安小は農作物の栽培や植林活動などを、芦安中は登山道に環境保護を訴える看板を設置する「自然パトロール」などをしている。

 今後は両校やユネスコのホームページで、環境教育の活動内容について情報公開していく。芦安中の輿水哲男校長は「長年取り組んできた環境教育を評価してもらえてありがたい。今後は加盟のメリットを生かして活動内容の充実を図っていきたい」と話している。

 ユネスコスクール加盟の申請は3月、県教委から日本ユネスコ国内委員会事務局を通じてユネスコ本部に提出。6月に加盟が承認された。

 (2011年9月28日付 山梨日日新聞)

月別
年別