2011.7.12 News / 自然文化 / 動物・鳥 /

コウモリの謎 パネルで紹介南ア・森林科学館 講演や観察会も

南アルプス市上市之瀬の県民の森・森林科学館は、コウモリの生態などを紹介する「コウモリのふしぎ展」を開いている。17、18の両日には、生態調査に関わっている専門家を招いての講演や観察会を行う「コウモリフェスティバル」も企画している。

身近な存在でありながら生態など謎が多いコウモリを多くの人に知ってもらおうと企画。コウモリの生態や体の仕組みについて、パネル写真や調査資料で紹介している。

同館によると、県内でのコウモリの生態調査は富士山の麓や櫛形山周辺などで行われていて、現在15種類のコウモリが確認されている。櫛形山周辺にはそのうち12種類が生息している。同山周辺は手付かずの自然が残っていて、コウモリが生息しやすい環境という。

コウモリフェスティバルは、大学教授らで構成する「コウモリの会」が中心となって全国各地で実施していて、県内では2002年の富士吉田市以来2回目の開催となる。コウモリの観察会や櫛形山周辺で撮影したニホンウサギコウモリの出産ビデオの上映、専門家によるコウモリの生態についての研究成果発表を行う。県内の中学生によるコウモリ観察記の発表もある。

「コウモリのふしぎ展」は来年3月31日まで。開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同館、電話055(283)5718。

【写真】コウモリの生態などについて紹介する「コウモリのふしぎ展」=南アルプス市上市之瀬

(2011年7月12日付 山梨日日新聞)

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