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南アルプス市教委は20日、同市有野の国史跡「御勅使川旧堤防(将棋頭・石積出)」の一部、石積出三番堤で現地説明会を開き、発掘調査成果を紹介した=写真。 石積出は御勅使川扇状地の扇頂部に築かれ、現在の市内の幅広いエリアを水害から守る役割を果たした。史跡整備に向けた三番堤の発掘調査では、「中枠」と呼ばれる木と石でできた構造物で堤防の基礎を守っていたことを初めて確認。調査担当者が遺構を示して、明治から大正期にかけて修築が繰り返されたことを説明し、「山からの土石流から地域を守るため、人々が思いをかけ続けてきた堤防だ」と紹介した。
(山梨日日新聞 2025年3月21日掲載)