能登の味5年ぶり満腹感「かきまつり・まいもん朝市」

 南アルプス市と石川県穴水町の姉妹都市交流事業「かきまつり・まいもん朝市」が22日、同市徳永のハッピーパークで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大や能登半島地震の影響で、通常開催は約5年ぶり。多くの家族連れらでにぎわい、久しぶりの「能登の味」に舌鼓を打った=写真。

 1994年から実施し、両市町の物産交流事業などを行う「南アルプス市八田能登穴水町交流事業実行委員会」(穴水三千広会長)が主催。今回は穴水町で養殖されたカキ1万個が用意され、8個千円で販売したほか、寒ブリ、ホタテなどの海産物や、地酒が並んだ。
 会場には購入した海産物を炭火で焼くブースを設け、来場客は新鮮なカキなどを焼いて堪能していた。
 まつりは2020~22年、新型コロナ禍で開催が見送られ、23年に規模を縮小して実施。昨年2月に通常開催を予定していたが、同年1月の能登半島地震の影響で中止となった。
 穴水会長は「久しぶりに開催できてうれしい。30年以上続けてきた交流を末永く継続したい」と話した。穴水町観光物産協会の坂谷吉春会長は「山梨で再び開催するのが楽しみだった。復興は道半ばだが、南アルプス市の人たちに町民の元気な姿を見せられてよかった」と語った。
 姉妹都市は旧八田村に穴水姓が全国で一番多かった縁で1993年に両町村が締結。南アルプス市発足後も関係が続いている。

(山梨日日新聞 2025年2月23日掲載)

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