マイカー規制 来月25日から実施 南アルプス2ルート 協力金制度も継続

 南アルプス山岳交通適正化協議会(会長・中込博文南アルプス市長)は13日、南アルプス・広河原に通じる南アルプス林道などのマイカー規制について、6月25日から実施することを決めた。規制は11月9日までの138日間。2008年から導入した、通行者に片道100円の負担を求める協力金制度は今年も継続する。

 マイカー規制は、車の排ガスを抑制して自然保護につなげるのが目的。南アルプス林道(夜叉神~広河原間14キロ)と、県道南アルプス公園線(奈良田~広河原間18キロ)の2ルートで行う。

 協力金は、バスや乗り合いタクシー利用者らが任意で片道100円を支払う。収益はゲート管理費やトイレ設置費などに充てられる。昨年、協力金を支払った人は延べ6万8667人で、利用者に占める割合は前年を0.1ポイント上回る99.9%に達した。

 県庁で13日に会議が開かれ、関係者約30人が出席。昨年の実績報告の後、今年の規制内容などを盛った実施要領を承認した。マイカー規制開始時期の前倒しを求める意見が出たが、道路通行の安全確保などから慎重論もあり、今年は例年通り6月25日から実施することを決定。来年以降、規制期間について踏み込んで議論することで合意した。

 (2011年5月14日付 山梨日日新聞)

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