中国・牛心山(4942メートル)登頂 山梨県山岳連盟 日本人初、新ルートで挑む
県山岳連盟(秋山泉会長)は中国四川省に登山隊を送り、牛心(ぎゅうしん)山登攀(はん)隊(亀田博生隊長)が9月15日、同山(4、942メートル)南東壁からの登頂に成功した。同連盟によると、南東壁からの登攀は新ルートとなり、日本人による登頂は初めて。
県山岳連盟によると、牛心山は成都市から車で西に約10時間の場所に位置する。岩山で登頂が難しく、さまざまな国の登山隊が挑戦している山でもあるという。
登攀隊は亀田隊長(36)=白鳳会所属=と橋本誠さん(27)=山梨アルパインクラブ=のペア。晴天に恵まれた14日に約4200メートル地点のベースキャンプから山頂目指して出発した。初日は岩壁で良いラインが取れずに一度引き返したが、その後も登攀を続け、約4800メートル地点で幅20センチ程度のスペースに座ってビバークした。2日目は順調に登り続けて登頂に成功。2人で握手を交わして喜びを分かち合ったという。
下山中には亀田隊長が小さな落石を肩に受けるアクシデントがあったが大事には至らず、20日にほかの登山隊メンバーらとともに帰国した。登頂成功について、亀田隊長は「登頂が無理だと思ったこともあったが、さまざまな人々に支えられて登頂できた」と話している。
一方、同連盟は同所の阿比山(5594メートル)にも登山隊を送った。登山隊(植松一好隊長)は約4600メートルの地点にベースキャンプを張り、15日、西側の尾根から氷河をわたって山頂に迫ったが、約5150メートルで引き返した。
同隊の金丸祐司さんは「ルートなどを考慮してあらためて挑戦したい」と話している。
(2010年10月6日付 山梨日日新聞)
県山岳連盟によると、牛心山は成都市から車で西に約10時間の場所に位置する。岩山で登頂が難しく、さまざまな国の登山隊が挑戦している山でもあるという。
登攀隊は亀田隊長(36)=白鳳会所属=と橋本誠さん(27)=山梨アルパインクラブ=のペア。晴天に恵まれた14日に約4200メートル地点のベースキャンプから山頂目指して出発した。初日は岩壁で良いラインが取れずに一度引き返したが、その後も登攀を続け、約4800メートル地点で幅20センチ程度のスペースに座ってビバークした。2日目は順調に登り続けて登頂に成功。2人で握手を交わして喜びを分かち合ったという。
下山中には亀田隊長が小さな落石を肩に受けるアクシデントがあったが大事には至らず、20日にほかの登山隊メンバーらとともに帰国した。登頂成功について、亀田隊長は「登頂が無理だと思ったこともあったが、さまざまな人々に支えられて登頂できた」と話している。
一方、同連盟は同所の阿比山(5594メートル)にも登山隊を送った。登山隊(植松一好隊長)は約4600メートルの地点にベースキャンプを張り、15日、西側の尾根から氷河をわたって山頂に迫ったが、約5150メートルで引き返した。
同隊の金丸祐司さんは「ルートなどを考慮してあらためて挑戦したい」と話している。
(2010年10月6日付 山梨日日新聞)