2024.3.15 News / 人物・団体 / 名所 /

内藤多仲の功績、漫画化「東京タワーをつくった人」
市内学校に寄贈 電子版公開も

 南アルプス市教委などは、中巨摩郡榊村(現同市曲輪田)出身で、東京タワーなどを設計した建築家内藤多仲(1886~1970年)の功績を紹介する漫画「東京タワーをつくった人 内藤多仲」を発行した。市立図書館は市内の小中高校に漫画を寄贈し、電子版書籍もホームページ(HP)で公開する。今月下旬からは、市立中央図書館で漫画の制作過程を紹介する企画展も予定している。

 漫画は市出身の偉人を記録に残し、市民に広く知ってもらおうと企画。富士川町出身の作家江宮隆之さん著「東京タワーをつくった男・内藤多仲」を原作に、市出身の漫画家花松あやかさんが製作した。
 内藤は建築構造学者で、東京タワーや大阪通天閣などの設計を手がけて「塔博士」と呼ばれた。漫画では、米国留学時にトランクが破損した体験から「架構建築耐震構造論」を発見したことを紹介。構造論に基づいて建築した歌舞伎座が、関東大震災で倒壊しなかったエピソードなどを描いている。
 B5判、120ページで、2千冊を発行。市内の全小中学校、巨摩、白根の両高などに配布した。市立図書館は今月中にHPに電子版書籍を公開する。

(山梨日日新聞 2024年3月13日掲載)

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