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南アルプス市は８月２９日、化学材料製造のトリケミカル研究所（上野原市上野原、太附聖社長）と南アルプス市ネイチャーポジティブ宣言をした。市観光推進課によると、同宣言は県内で初めて。 宣言は生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せることを目的としている。市と同社はシカによるアヤメの食害を防ぐため、櫛形山に柵を設置するなどしていくという。 ２９日に市役所で行われた式で金丸一元市長が宣言した。太附社長は「自然環境が美しく生まれ変わるように取り組んでいきたい」と述べた。 宣言に先立ち、市と同社は南アルプスユネスコエコパークに関するパートナーシップ（グリーンパートナー）協定を締結した。企業版ふるさと納税制度を活用し、同社から市への寄付金１００万円の贈呈もあった。市は自然環境費に充てる予定。
(山梨日日新聞 2023年9月5日掲載)
