それぞれの楽しみ方で登山 山梨大山岳部 講習や北岳レンジャーへ協力も
部員の数が減り、廃部の危機を何度も乗り越えてきた山梨大山岳部。昨年の入部者が0だったのに対して、今年は18人が入部し総勢36人に。活動も盛り上がりをみせている。
大きな黒板に登山予定がびっしり書き込まれ、壁には登山の様子や山頂の風景を収めた楽しげな写真が所狭しと張られている部室。部会では部長の中山可奈さん(社会科教育専修3年)を中心に、登山計画の発表や参加者の確認などをする。週末を中心に行う登山のほかに、山岳連盟が開く講習会に参加したり、北岳レンジャーに協力するなど活動の幅は広い。
一口に登山といっても山に感じる魅力は人それぞれ。橘彩加さん(美術教育専修1年)は「木のにおいが好き」と、標高によって変わる香りを楽しむ。中山拓巳さん(土木環境工学科1年)は、北杜市の日向山に登った時、白い砂浜のような山頂の景色に感動した。「疲れるけど、登ったからこそ見られる素晴らしい景色が待っている。それが楽しくて山を目指す」
土屋新平さん(大学院1年)は、同じ目的を共有できる仲間をつくりたいと入部。登山では観察が中心だ。「山に行って五感を研ぎ澄ます。鳥の鳴き声や高山植物…。珍しいものを発見できた時はうれしい」と話す。7月には北岳で、虹のような光の輪が現れるブロッケン現象を目撃した。「初めて見て、すごく感動した。あらためて山の魅力を感じた」
高校時代も山岳部に入っていた山村憲太朗さん(生命工学科3年)。競技として登山をしていたが「大学には、写真を撮るためとか、星を見るために山に登る人がいて、いろいろな楽しみ方があることを知った」と幅が広がった。最近では動物を見たり、クライミングに挑戦している。
部長の中山さんは「勧誘を頑張って部員が増えたので、できるだけみんなで登る機会をつくっていきたい。OBからは登山会などで親身なアドバイスをいただいて、とても勉強になっている」と喜ぶ。伝統と新しい力が融合する山梨大山岳部。仲間に恵まれ、みんなでやりたいことは山のようにある。
【写真上】部会の後には勉強会も。山にすむ生き物や応急処置、マナーなど、山をより楽しむための知識を深めている
【写真下】山梨大山岳部のメンバー=いずれも山梨大甲府キャンパス
(2009年9月30日付 山梨日日新聞)
大きな黒板に登山予定がびっしり書き込まれ、壁には登山の様子や山頂の風景を収めた楽しげな写真が所狭しと張られている部室。部会では部長の中山可奈さん(社会科教育専修3年)を中心に、登山計画の発表や参加者の確認などをする。週末を中心に行う登山のほかに、山岳連盟が開く講習会に参加したり、北岳レンジャーに協力するなど活動の幅は広い。
一口に登山といっても山に感じる魅力は人それぞれ。橘彩加さん(美術教育専修1年)は「木のにおいが好き」と、標高によって変わる香りを楽しむ。中山拓巳さん(土木環境工学科1年)は、北杜市の日向山に登った時、白い砂浜のような山頂の景色に感動した。「疲れるけど、登ったからこそ見られる素晴らしい景色が待っている。それが楽しくて山を目指す」
土屋新平さん(大学院1年)は、同じ目的を共有できる仲間をつくりたいと入部。登山では観察が中心だ。「山に行って五感を研ぎ澄ます。鳥の鳴き声や高山植物…。珍しいものを発見できた時はうれしい」と話す。7月には北岳で、虹のような光の輪が現れるブロッケン現象を目撃した。「初めて見て、すごく感動した。あらためて山の魅力を感じた」
高校時代も山岳部に入っていた山村憲太朗さん(生命工学科3年)。競技として登山をしていたが「大学には、写真を撮るためとか、星を見るために山に登る人がいて、いろいろな楽しみ方があることを知った」と幅が広がった。最近では動物を見たり、クライミングに挑戦している。
部長の中山さんは「勧誘を頑張って部員が増えたので、できるだけみんなで登る機会をつくっていきたい。OBからは登山会などで親身なアドバイスをいただいて、とても勉強になっている」と喜ぶ。伝統と新しい力が融合する山梨大山岳部。仲間に恵まれ、みんなでやりたいことは山のようにある。
【写真上】部会の後には勉強会も。山にすむ生き物や応急処置、マナーなど、山をより楽しむための知識を深めている
【写真下】山梨大山岳部のメンバー=いずれも山梨大甲府キャンパス
(2009年9月30日付 山梨日日新聞)