星空と山 一瞬切り取る 吉野さん写真展 甲府市「エルク」で28日まで開催

 甲府市下積翠寺町の吉野泰弘さんの写真展が28日まで、同市徳行4丁目のアウトドア用品店「エルク」で開かれている。星空や月と、山が織りなす情景に魅せられ、山に登り続けて約4年。山頂からとらえた作品など23点を展示している。

 大好きだったチョウを写真に収めようと、櫛形山に登ったのがきっかけ。チョウは見つからなかったが、高山植物や山頂の景色に感動。山から撮る写真に夢中になり、1年半で山梨百名山を踏破した。2年前からは夜空の星の写真にこだわって撮影。写真家・牛山俊男さんに師事し、撮影手法や技術を学んだ。

 写真展には、夜明け前の富士山を甲府盆地と三日月、水星や木星と一緒に撮影したカットや、地蔵仏が冬の大三角形を見上げるように写した地蔵ケ岳の写真などを展示。金星の上を流星が横切る様子を偶然とらえた写真も並んでいる。「事前に月や星の位置などを確認し、タイミングを見計らって撮影した白根三山に沈みゆく冬の大三角形が自信作」という。

 吉野さんは「今ここしかないという瞬間を切り取った作品ばかり。多くの人に見てほしい」と話している。

【写真】星空を撮影した作品23点が並ぶ写真展=甲府市徳行4丁目

(2009年6月20日付 山梨日日新聞)

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