2009.1.02 News / 登山 / 百名山 /

夫婦で日本三百名山を制覇 甲府の江口さん30年がかり「夢」かなう 来年は南米へ

甲府市富士見1丁目の江口幸太郎(70)、愛子さん(70)夫妻が日本山岳会選定の「日本三百名山」を踏破した。夫婦で挑んだ軌跡を「お互いへの感謝でいっぱい。達成できてうれしい」と振り返っている。

2人で1979年に富士山登頂して以来、約30年かけ、今年10月17日に福島県の一切経山(1,949メートル)に登り三百名山を制覇した。週末を中心に全国各地を飛び回り、1999年に山梨百名山を、2001年に日本百名山を踏破した。

順調に登頂を重ねたが、バランス感覚や筋力の衰えも感じていた。3、4年前には愛子さんのひざやかかとの痛みが激しく、2人そろっての日本三百名山踏破をあきらめかけたという。「2人で登らなければ意味がない」と話す幸太郎さん。一緒にサイクリングに取り組み、徐々に筋力が戻るまで待った。幸い回復も早く、目標を達成できた。

モットーは「山の魅力を最大限に味わえる時期に登ること」。ただ頂上を目指すのではなく、事前に天気や山の特徴を下調べし、より良いコースや時期を選定。あれこれと検討する時間も楽しみの一つ。ミヤマキリシマがきれいに咲き誇る5月の九重山(大分)はお気に入りで、何度も訪れているという。

ドライブやスクエアダンスなど多趣味な2人。年明けに南アメリカ・パタゴニアへのトレッキングを予定。幸太郎さんは「これからも2人で、いろいろな所へ出掛けたい」と話している。

【写真】日本三百名山を踏破した江口幸太郎さんと愛子さん夫妻=福島・一切経山

(2008年12月30日付 山梨日日新聞)

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