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3日に亡くなった自然写真家の村松正文さん=甲府市飯田3丁目、享年65歳=の作品を集めた追悼写真展が20日、甲府市徳行4丁目のアウトドア用品店「エルク」で始まった。 村松さんと25年の親交がある同店の柳沢仁社長(51)が企画し、作品は保管していた南アルプス市芦安山岳館から借りた。霧が立ちこめる瑞牆(みずがき)山や明け方の甲斐駒ケ岳などの山岳写真のほか、滝やアヤメの群生など美しい自然の光景をとらえた19点が並んでいる。 柳沢社長によると、村松さんが撮影した高山植物の作品は特に評価が高かった。晩年は淡水魚の保全活動にも積極的に取り組んだ。著書に「山梨の花」「南アルプスの花たち」などがある。 柳沢社長は「村松さんは環境保全に対する意識が高かった。山梨に偉大な写真家がいたことを知ってもらいたい」と話している。追悼展は10月19日までで、展示時間は午前10時-午後8時(日曜祝日は午後7時まで)。 【写真】村松正文さんの追悼写真展=甲府市徳行4丁目のアウトドア用品店「エルク」 (2008年9月21日付 山梨日日新聞)