南ア世界遺産登録役立てて 授産施設が寄付南アルプス市 Tシャツ販売して10万円
南アルプスの世界自然遺産登録に向けた事業費に役立ててもらおうと、南アルプス市下今井のNPO法人「地域活動支援センターわかくさ」は8日、同センターが販売しているTシャツなどの収益金の一部10万円を市に寄付した。
同センターは障害者の通所授産施設で、南アルプスの自然保護をPRしようと2006年から、キタダケソウやライチョウの写真をプリントしたTシャツ、トレーナー、ブルゾンを業者に依頼して製作。センターを利用している障害者が袋に詰めて同センターなどで販売している。
寄付は06年に続き2回目。この日は山田もとゑ理事とセンター利用者合わせて13人が市役所を訪問。利用者の代表が「南アルプスの世界自然遺産登録のために使ってください」とあいさつした後、今沢忠文市長に寄付金を手渡した。
今沢市長は「寄付金は皆さんの汗の結晶。価値ある使い方をしたい」と述べた。市みどり自然課によると、寄付金は市の予算に計上して世界自然遺産登録推進事業費として役立てる。
Tシャツなどの問い合わせは同センター、電話055(282)7388。
【写真】今沢忠文市長(左)に寄付金を手渡すセンターの利用者=南アルプス市役所
(2008年5月9日付 山梨日日新聞)