白鳳会活動80年 足跡をたどる記念誌発刊
県内で最も古い歴史を持つ山岳会・白鳳会(秋山泉会長)は、創立80周年の記念誌「白鳳」を発刊した。記念誌は10年ごとに発行していて今回は第8号。年譜や会員らの寄稿などで、80年の歩みを振り返っている。
記念誌では、県内の山岳界の草分けで、同会の名付け親でもある韮崎市出身の登山家・平賀文男について、埼玉県の樋口清作さんが同会などの協力を得ながら研究し、まとめた寄稿や年譜を掲載している。
また、80周年記念事業として行った北アルプスリレー縦走や、中国四川省への海外遠征の記録を、参加者の感想や写真を織り交ぜながら紹介。2006年に、地元の地蔵ケ岳に伝わる「子授け地蔵信仰」を広く知ってもらおうと地蔵二体を山頂付近に運び上げた時の様子も詳細に載せている。B5判、236ページ。
同会は1924(大正13)年6月に創立。登山活動をはじめ、登山案内所設置や登山道の整備、遭難者の救助活動などに取り組んでいる。会員は現在、約80人。
記念誌は、希望者に2500円(送料込み)で提供している。問い合わせは柳本光一編集委員長、電話0551(22)0160。
【写真】創立80周年を記念して発刊した「白鳳」8号
(2008年1月11日付 山梨日日新聞)