2021.3.04 News /

南アルプス市 山小屋5施設営業へ

21年度、感染防止策を徹底

 南アルプス市は2021年度、市営の山小屋を営業する方針を決めた。昨シーズンは新型コロナウイルスの感染防止のため休業したが、利用人数の制限や客室にアクリル板を設置するなど感染予防対策をして営業する。

 営業する南アルプス市の市営山小屋は北岳山荘、白根御池小屋、広河原山荘、長衛小屋、両俣小屋の5施設。北岳山荘以外は指定管理者が運営している。例年は6月中旬から11月上旬まで営業している。

 昨シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、山小屋の感染予防対策が不十分だったことや、感染者が出た場合にクラスター(感染者集団)が発生する恐れがあることから休業した。

 21年度は市営の北岳山荘は、収容人数をこれまでの150人から最大70人に制限。テント場は最大80張りを、テント数ではなく合計で40人までとする。客室の布団の間や受付などにアクリル板を設置する。指定管理の山小屋も最大受け入れ人数を4~5割程度にする。

 市営芦安駐車場と野呂川広河原インフォメーションセンターにサーマルカメラを設置し、利用者の検温を徹底する。

 一方、市は北岳山荘について運営を市直営から民間委託に切り替える方針。市観光協会と連携し、インターネットを活用した予約制度を導入する。

 市の担当者は「コロナの状況が見通せないが、感染対策を万全に整えたい。希望者は予約をしてもらい、安全登山につなげてほしい」と話している。

(山梨日日新聞 2021年3月4日掲載)

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