2021.2.06
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自然体験活動で芦安小が優秀賞
食害学び共存考察評価
小中学生が参加する自然体験活動を表彰する「第19回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」(安藤スポーツ・食文化振興財団主催)の学校部門で、南アルプス市の芦安小が優秀賞を受賞した。動物の食害や野山の荒廃を観察し、動物との共存を考える活動が評価された。
学校部門は事前選考された全国50団体から受賞団体が選ばれた。優秀賞は、最高賞の文部科学大臣賞に次ぐ賞。
同校は、シカの食害により学校周辺でほとんど見られなくなったヤマブキを復活させるため、地域住民と協力しながら苗を育成。環境省の職員から南アルプスでのシカの生態や食害を学び、夜叉神峠や櫛形山に登山をして、草花が食べられた様子を実際に観察するなどしてきた。
表彰理由では「食害の実態を子どもたちが自分の目で観察して問題意識を持ち、ヤマブキを増やす取り組みを行うなど、子どもたち自身がプログラムを細かく掘り下げた」と評価された。
石田史明校長は「地域の多くの人が熱心に協力してくれたおかげ。子どもたちも頑張り、いろいろな角度から勉強できた」と話している。
市内では芦安中とNPO法人芦安ファンクラブも昨年、同賞を受賞している。
(山梨日日新聞 2021年2月6日掲載)