2020.12.30
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厳冬期の安全登山指導
県や県警、計画書記入促す
県や県警などは29日、昨シーズンから厳冬期(12~3月)に登山計画書(登山届)提出が義務化されている富士山、南アルプス、八ケ岳の3山域で登山指導を始めた。指導は来年3月まで続き、登山者の遭難や事故防止を呼び掛ける。
登山届提出を促して安全な登山につなげようと企画。南アルプス市芦安芦倉の夜叉神峠登山口では、県や南アルプス署、南アルプス市山岳救助協力隊のメンバーら13人が参加した。登山者から登山届の提出の有無や目的地などを聞き取り、装備品も確認。登山届を提出していない人にはその場で記入を促した。
この日は、富士山吉田口登山道1合目手前の「馬返し」(富士吉田)や観音平登山口(北杜)など計7カ所で実施。来年1月3日(一部は2日)まで連日指導し、その後も3月まで土、日曜日を中心に活動するという。
県観光資源課の三井博志課長は「万が一遭難した際に迅速な救助につなげるため、登山届の提出が大切。コロナ禍で登山者は少ない印象だが、無理のない行程で十分な準備をして登山に臨んでほしい」と話している。
(山梨日日新聞 2020年12月30日掲載)