2020.8.23
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広河原山荘、開所1年延期へ
南アルプス市は、同市芦安芦倉で移転新築工事を行っている広河原山荘について、来年6月としていたオープンを、2022年6月に1年遅らせる方針を固めた。市は、広河原に通じる林道が岩盤崩落で通行止めとなったことで工事が遅れ、予定していた本年度中の完成が困難なことを理由としている。
市観光施設課によると、現在の広河原山荘は1985年の建設で、老朽化が進んだことから新築移転を決め、昨年夏に着工していた。しかし今年1月に広河原に通じる南アルプス林道で岩盤崩落が発生。この影響で林道が通行止めとなり、冬期の工事休みが明けた今年3月になっても工事が再開できなかった。
現在は林道が通行可能となり、工事も7月末に再開したが、当初予定していた本年度中の完成は難しいため、工期を来年度まで延長することを決めた。オープンは22年6月の開山祭に合わせる方針。
新しい山荘は、野呂川広河原インフォメーションセンターの南東側に新設中。鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積860平方メートルで、現在(445平方メートル)の倍近い広さとなる。身体障害者用のスロープや多目的トイレも備える。
市の担当者は「早く完成させ登山客に訪れてほしい。施設の快適さがアップするので、多くの人に利用してほしい」と話している。
(山梨日日新聞 2020年8月23日掲載)