2020.7.02 News / 道路情報 /

広河原への通行規制へ

山小屋休業の南アルプス

 新型コロナウイルスの影響で公営の山小屋が閉鎖する南アルプスで、山梨県や関係市町などでつくる協議会が登山拠点となる広河原に通じる県道と林道について今夏に車両の通行を規制する方針を固めたことが1日、分かった。

 関係者によると、路線バスとタクシー、自家用車など車両の通行を規制するのは、林道南アルプス線(夜叉神~広河原、14キロ)と、県道南アルプス公園線(早川町奈良田~広河原、18キロ)の2ルート。現在は冬季閉鎖中で、毎年、夏山期間のみ路線バスやタクシーに限って通行可能とするマイカー規制をしていた。

 県や関係市町、観光・交通関係者らでつくる南アルプス山岳交通適正化協議会はこれまでに、例年より1カ月遅い7月23日以降に冬季閉鎖の解除を延期。6月中旬に再度協議したところ、閉鎖解除に否定的な意見が多かったという。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、南アルプス山系では、北岳山荘など南アルプス市営山小屋5施設が休業。長野、静岡の両県側でも今夏は山小屋を休業させ、バスの運行を取りやめている。

 協議会事務局は2日の会合で、今夏の車両通行規制を提案し、意見集約する方向。2日の会合では登山道の扱いも協議する。

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