安全登山願い「蔓払い」
南アルプス開山祭
南アルプス市と市観光協会、南アルプス署は22日、同市芦安芦倉の広河原で南アルプス開山祭を開いた。北岳など3千メートル級の山々が連なる南アルプスの登山シーズンの幕開けを告げるとともに、登山者の安全を祈願した。
関係者や登山者約150人が参加。金丸一元市長が「自然を守りながら、山岳観光都市としての真価を発揮することを誓う」とあいさつした。安全登山を願う「蔓払い」の儀式では、100年前の「山の案内人」に扮した斉藤諭市議が、木で組まれた門をふさぐ25本の蔓をおので切り開き、参加者が門をくぐり抜けた。
芦安中生徒による「北岳の歌」「雪山讃歌」の合唱や夜叉神太鼓の演奏が披露されたほか、手打ちそばや市特産のサクランボも振る舞われた。
(山梨日日新聞 2019年6月23日掲載)