2019.3.12
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芦安と都市圏、人材循環を
調査の東大生 南ア市に活性化案
南アルプス市芦安地区で地域の現状を調査した東京大の学生が活性化策をまとめ、このほど、市役所で報告会を開いた。若年層・子育て世代の人口増に向け、教育や観光面での取り組みを提案した。
調査に携わったのは、同大2年の大鶴啓介さん(20)と倉成磨里さん(20)、大学院1年の秋山莉菜さん(28)の3人。同大が全国で展開する「フィールドスタディ型政策協働プログラム」の一環で、昨年9月、芦安地区に滞在して観光施設や小中学校などを回り魅力や課題を調査していた。
市役所で開かれた報告会には市職員ら約20人が出席。大鶴さんは、都会に出ても活躍できる人材育成を進め、都市圏から人を迎え入れ再び都市圏へ送り出す「芦安-都会循環」の創出を提案した。
倉成さんは、人口流出に歯止めをかけるために、都会など他地域を知る機会を子どもたちに提供する「新たな郷土学習」を披露。「違いを知ることで芦安地区のよさが再認識できる」と強調した。インターネット電話を通して発表した秋山さんは登山と地域文化を体験できる観光を活性化させ、雇用創出につなげる計画を説明した。
(山梨日日新聞 2019年3月12日付)