更新日:2017年06月15日
レンゲツツジ生育不良 韮崎・甘利山
 韮崎市の甘利山で、例年6月初旬から見頃を迎えるレンゲツツジが生育不良になっている。通常は満開になる時季を迎えたが、今年は例年の約3割しか開花せず、枯れたものもある。降水量が少ないことや、春から気温の低い日が続いたことなどが原因とみられる。開花シーズンには県内外から多くのハイカーやカメラマンが訪れる場所だけに、関係者から落胆の声が出ている。

 甘利山の自然保護に取り組むNPO法人甘利山倶楽部(清水一理事長)によると6月14日現在、総数約15万株のうち、半分近くがつぼみを付けていないか、つぼみを付けたまま枯れた状態。少なくとも枯れた個体は、今季の開花は見通せないという。

 甲府地方気象台によると、1月1日から6月13日までの韮崎市の降水量は248.5ミリで、平年の60%という。同気象台担当者は「雨の量が著しく少ない」と指摘する。

 【写真】レンゲツツジの見頃の時季だが、花が少ない山腹

 また、同倶楽部によると、レンゲツツジがつぼみを膨らませる5月を中心に、甘利山山頂付近で気温が低い日が続いたという。4月以降、例年は「めったにない」(同倶楽部担当者)という氷点下の日があり、5月中にも霜が複数回降りたという。

 同倶楽部は2002年に発足。寒波やシカの食害などによって生育数を減らしたレンゲツツジの保護活動をしてきた。今季枯れてしまったレンゲツツジは、地表近くで根を残して切ったり、部分的に枯れている枝を切り落としたりすると新芽が出て再生する場合があるといい、対策を検討している。

 小林美珠事務局長は「ここまでの被害は、04年の大寒波以来。時間はかかると思うが、県森林総合研究所と相談するなどして対策し、何とか復活させたい」と話している。

 【写真】昨年6月の山腹の様子。レンゲツツジの花が一面に広がっている=いずれも韮崎・甘利山

 (山梨日日新聞 2017年6月15日付)