更新日:2009年07月22日
ニホンジカ5400頭捕獲へ 食害対策で
県が特定鳥獣保護管理計画
 県は21日、県庁でニホンジカ保護管理検討会を開き、本年度の特定鳥獣保護管理計画を承認した。計画では、ニホンジカの食害による農林業被害や植生破壊が進んでいることから、管理捕獲の年間目標を2900頭とし、狩猟などと合わせて5400頭を捕獲目標としている。

 昨年実施した生息モニタリング調査の結果報告を受け、計画について協議。本年度の管理捕獲のうち、県が県猟友会に委託し、富士山ろくや八ケ岳、秩父連峰、大菩薩、白鳳鳥獣保護区を中心に捕獲するのは1000頭とした。

 昨年度の調査では、ニホンジカによる被害は農業で41ヘクタール(前年度比6ヘクタール増)、被害金額2800万円(同500万円増)、林業で実損面積121ヘクタール(同41ヘクタール増)、被害金額は2億1300万円(同4935万円増)に上った。

 南アルプス(白根三山)で実施した昨年のニホンジカの摂食調査の結果、食害が多く確認されたのは標高2450〜2750メートルで、最も標高が高い所で3000メートルの地点でもニホンジカと思われる痕跡が残っていることが報告された。中でも、大門沢方面の森林被害が深刻で、踏み跡によって植生が消失している被害も出ているという。

(2009年7月22日付 山梨日日新聞)