更新日:2009年06月22日
「無事に帰って」ポスターで安全登山を訴え
芦安中・松本君デザイン

 「無事に帰ってくるあなたを待っています」−。南アルプスの本格的な登山シーズンを前に、南アルプス・芦安中の生徒が安全な登山を呼び掛けるポスターの原画を作製した。南アルプス署の協力依頼を受けたもので、原画を基にしたポスターは24日から広河原に掲示される。

 ポスターの原画製作は、山岳遭難事故の防止策を検討していた南アルプス署が、毎年南アルプスで登山体験をしている同校に協力を要請。同校は生徒13人が描いた中から、3年の松本匠君(14)の作品を選んだ。

 作品は雪が残る山頂に向かう登山者を描いている。「あなたを待つすべての人が 無事に帰ってくる あなたを待っています」との言葉を添えた。原画は業者に委託して引き延ばし、ポスターにする。

 同校は約20年前から毎年、北岳や仙丈ケ岳、鳳凰三山に登っている。今年は7月17、18の両日、仙丈ケ岳に登る予定。市川和郎校長は「ポスター作りを通じ、社会貢献できたら意義深い」、松本君は「自分の描いた絵で山岳遭難が減ればうれしい」と話している。

 同署によると、南アルプスでは2008年、山岳遭難事故が10件発生し、1人が死亡、4人が重傷を負った。近年は中高年を中心とした登山ブームで、軽装備のまま登山する人が増え、「事故件数は増加することが予想されている」という。

【写真】ポスターを仕上げる松本匠君=南アルプス・芦安中(写真左)、松本君が描いたポスター(同右)

(2009年6月22日付 山梨日日新聞)