更新日:2017年08月20日
山梨の山 もっと身近に
作家樋口明雄さん登山家花谷泰広さんトーク
移住者視点で魅力語る

 「やまなしで過ごす『山の日』シンポジウム」(同実行委主催)が19日、甲府・県立文学館で開かれた。国民の祝日「山の日」(8月11日)を受けたイベントで、県外から北杜市に移住した作家樋口明雄さん、登山家で山岳ガイドの花谷泰広さんが登壇。山梨の山の魅力を語り、「山を身近な存在にしてほしい」と呼び掛けた。

 山口県出身の樋口さんは「大好きな山登りと渓流釣りが楽しめる」と北杜市に移住。自身の小説「南アルプス山岳救助隊K−9シリーズ」の舞台となる北岳には、取材も兼ねて定期的に登っていることを紹介し、「頂上からの風景は何とも言えない美しさ。雲海のかなたに富士山が見えたときは幸せ」と語った。

 花谷さんは「山梨は初心者から上級者向けの山がそろっているのが特徴」と指摘。兵庫県出身で、子どもの頃から家族と一緒に近くの六甲山に登っていた経験を振り返りながら、「標高が低く登りやすかった。皆さんもまずはハイキング程度で楽しめる山に登ってみて。周囲にも勧めてほしい」と呼び掛けた。

 樋口さんは「山梨では山は見るものと思っている人が多いとされるが、最近は実際に登る人が増えていると感じる」と語り、花谷さんは「登山をブームで終わらせず根付かせるためには、本当に山が好きな人を増やすことが必要だ」と強調した。

 イベントは「山の日」が国民の祝日となった昨年から、県や市町村、森林整備に関わる団体などで組織する実行委が開いている。

 【写真】山梨の山の魅力について語る樋口明雄さん(中央)と花谷泰広さん(右)=甲府・県立文学館

 (山梨日日新聞 2017年8月20日付)