更新日:2017年08月04日
薬師岳小屋 より快適に
45年ぶりリニューアル
26日オープンへ準備着々

 南アルプス山系の鳳凰三山の一つ薬師岳の標高約2720メートルにある薬師岳小屋の建て替えが進められている。老朽化に伴う45年ぶりのリニューアルで、8月下旬のオープンを目指している。木造2階建てで、約50人の登山客を収容できる。

 薬師岳小屋は、1972年に鉄骨平屋建ての避難小屋として県が建築した。2003年に県から韮崎市、14年に市から現在の経営者小林賢さん(68)へと建物が譲与された。経年により老朽化が目立っていたことから、小林さんが建て替えを決めた。旧建物は、昨年8月に営業を終了し、取り壊した。


 新しい小屋は、木造2階建てで延べ床面積約260平方メートル。薬師岳(標高2780メートル)の山頂直下にあり、旧小屋を取り壊した跡地に建設。乾燥室や発電室、食堂、売店などを備える。トイレは、6年前に県の補助金を活用して設置した、カキ殻を使用した循環型トイレを継続して使う。

 近年は、中高年の登山客が増加していることなどを踏まえ、これまでの小屋より1人当たりの就寝スペースに余裕を持たせた。2階にはフリースペースもつくり、登山客同士が談笑できる空間にする。建築費や空輸費などの約1億2千万円は、全額を小林さんが負担する。

 3日現在、建物の内外装の工事は完了。今後、給排水やガスなどの設備工事を行い、26日のリニューアルオープンを目指している。小林さんは「今までの建物より密閉度が高まり、暖かい環境で寝られるようになる。より快適な空間で、多くの人に薬師岳の魅力を味わってもらいたい」と話している。

 【写真上】完成した新しい薬師岳小屋=薬師岳
 【写真下】新しい小屋の建材などを荷揚げするヘリコプター=薬師岳

 (山梨日日新聞 2017年8月4日付)