更新日:2017年07月13日
山小屋跡の自然保護
北杜住民、甲斐駒で活動3年

 北杜市の白州、武川両地区の住民らでつくる「北杜市南アルプスユネスコエコパーク地域連絡会」(日向勝会長)は、甲斐駒ケ岳5合目の山小屋跡地周辺で3年かけて自然保護活動をした。同所はかつて登山者が残したごみが散乱していて、環境や景観面で問題となっていた。ごみを撤去したほか、植物の育成を補助するマットを敷いた。

 【写真】かつて山小屋があった場所付近に散乱する缶や瓶を拾う参加者(2015年9月)

 同連絡会などによると、作業した場所周辺はかつて山小屋やテント場があり、多くの登山者が宿泊していた。山小屋は閉鎖され、約10年前に取り壊されて更地となったが、近くの斜面には投げ込まれたとみられる飲料缶や瓶などのごみが大量に残されていた。

 2014年に南アルプスの国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域「エコパーク」登録を受け、環境保全などを目的に設立された連絡会が清掃活動を開始。メンバーや協力者が15、16年の2回、山に登り、地形が変化しないよう配慮しながら、ごみを撤去した。

 今年は6月29日、連絡会や県山岳連盟のメンバー、地元のトレイルランナーら約20人が参加。ごみを片付けた斜面に、周辺に自生する植物の種が根付くのを助ける特殊なマットを敷き、土をかぶせた。

 作業に参加した同市白州町台ケ原の小野光一さん(64)は「植物が根付き、もともとの自然の姿に少しでも近づけたらいい」と話した。日向会長は「これからも南アルプスの自然を保つ活動をしていきたい」と語った。

 【写真下】ごみを片付けた斜面に植物を育ちやすくするために特殊なマットを敷く参加者=いずれも北杜市内

 (山梨日日新聞 2017年7月13日付)