更新日:2018年09月20日
外国人に南ア市ツアー
県立大准教授と市民企画
雄大な自然、里山体験PR

 県立大国際政策学部の兼清慎一准教授と南アルプス市の住民が、外国人観光客向けのツアーを企画している。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(エコパーク)に登録されている南アルプスの雄大な自然をはじめ、里山の日常を体験してもらう少人数プランを検討。多くの外国人観光客が利用している旅行サイト「トリップアドバイザー」を通じてPRする。

 計画は地域資源と外国人観光客を掛け合わせる意味を込めて「南アルプスkakeru(かける)プロジェクト」と命名。主体となる市民がお薦めの景観や特産品など地域資源を持ち寄り、ツアーに組み込んで外国人に楽しんでもらう。

 兼清准教授の呼び掛けで集まった市民らは6月から月1回、市内で勉強会を実施。都内で外国人観光客向けの自転車ツアーを1人で行っている三浦岳人さんを講師に招き、少人数で企画できるツアーの手法を学んでいる。

 三浦さんは、費用が掛からず宣伝効果が見込めるとして、旅行者の口コミが掲載されているサイト「トリップアドバイザー」の活用を提案。三浦さんは「外国人は観光客向けの街並みやイベントではなく、本物の日本を見たいと考えている。南アルプス市は良い意味で観光地化されておらず、さりげない日常を楽しめるのが強み」などと話している。

 参加者は勉強会や三浦さんのアドバイスを踏まえ、「日常を友人に案内する」とのコンセプトでツアーを計画。

 参加者はツアーの具体的な内容や役割分担などを決めて、実施する。兼清准教授は「ツアーをきっかけに市民が地域の魅力を再確認し、今後のまちづくりの在り方を考えてほしい」と話している。

 【写真】外国人向け観光ツアーの開催に向けて、勉強会で話し合う参加者=南アルプス市沢登

 (山梨日日新聞 2018年9月20日付)