更新日:2017年04月30日
安全登山呼び掛け、GWで県警
下山時の対応指導
 ゴールデンウイーク(GW)がスタートした29日、県内各地の警察署が山岳遭難の防止を呼び掛けた。今年発生した山岳遭難は件数、遭難者数とも年間の発生件数が過去最多だった昨年を上回っていて、県警は警戒を強めている。

 この日は県内10署が登山者が利用する駅や登山道で街頭指導を実施。JR大月駅では、大月署員が下山時間が遅くなった場合に備え、水やライト、防寒着を携行するよう登山者に呼び掛け、非常用ブランケットを配った。管内は東京都内から近く、日帰り登山が可能な山が多い。体調不良や道迷いで救助を求める通報が相次いでいるための対応だ。

 県警地域課によると、今年は27日までに、県内で28件の山岳遭難が発生し、遭難者数は30人。前年同期を5件、5人上回る。山系別では南アルプスが最多で14件、大菩薩・道志が9件と続く。甲斐駒ケ岳など標高3千メートル級の山や、首都圏からアクセスしやすい県東部地域で増えている。過去3年のGW期間中の遭難者は24人で、県外在住者が22人(91.7%)を占める。

 南部署や山岳遭難救助対策協議会峡南支部は、疲労で注意力が落ちる下山時の対応を重点に指導。早川町の大門沢登山口に「下山時は疲労が蓄積し特に危険です」などと書かれたのぼり旗を立て、注意喚起した。29日に山開きを迎えた山梨市の西沢渓谷では、日下部署員ら約20人が装備品の点検や登山計画書の提出を呼び掛けるチラシを配った。

 山頂付近に雪が残る富士山を抱える富士吉田署は、富士山1合目手前の馬返しで注意を呼び掛けた。同署の足立勝司地域交通管理官は「登山道は凍結して危ない上、突風で滑落や雪崩の危険性もある。軽い気持ちで登らないでほしい」と話した。

 (山梨日日新聞 2017年4月30日付)