更新日:2017年04月11日
南アルプス貫くリニアに反対
登山者ら4000人署名

 南アルプスを貫通するリニア中央新幹線の建設に登山者の立場から反対する市民グループが10日、都内で記者会見し、建設反対の呼び掛けに対して登山愛好家ら3912人の賛同署名が集まった、と発表した。反対署名として国土交通、環境両省、事業主体のJR東海に近く提出する。

 会見したのは「『リニアで南アルプスを壊さないで』登山者アピール実行委員会」。登山家や登山ガイドら登山に関わる人が呼び掛け人となって組織した実行委で、昨年7月から年末まで全国から建設反対への賛同者の署名を集めた。

 この日は、呼び掛け人の5人が会見。南アルプスに約25キロのトンネルを掘るリニア計画に対し、川の減水など南アルプスの自然環境への影響を心配する声を上げた。山岳ガイドの山田哲哉さん(62)=東京都武蔵野市=は「南アルプスの山々の素晴らしさを改めてアピールし、そこにトンネルが開けばどんなことが起こるのか、利便性とは別の角度から反対の声を広げていきたい」と語った。

 署名は国やJR東海のほか、山梨県や早川町、静岡、長野両県などトンネルが通る南アルプス周辺の自治体にも提出する考え。実行委は、賛同者の名前やリニア計画の問題点などを記したチラシを登山用品店や山小屋などで配布し、配布への協力も求めている。8月5日には、トンネル工事が行われている長野県大鹿村で集会を開くことを計画している。

 チラシなどに関する問い合わせは実行委事務局、電話03(3752)4717。

 【写真】リニア中央新幹線の建設に反対する署名が集まり、会見する呼び掛け人ら=東京・永田町の参院議員会館

 (山梨日日新聞 2017年4月11日付)