新府祭り

新府祭り
 山梨県韮崎市中田。武田勝頼の居城新府城跡に祭られる新府藤武神社の祭典で、一般に「おしんぷさんのお祭り」として親しまれている。祭日は毎年4月20日であるが旧祭日は3月27日から29日まで。また4月17日、7月27日、9月29日であったという。当社は藤井庄と武田庄とを前後に見下ろす高所にあるので藤武神社と呼ばれたというが、もともとはこの城山(標高522メートル)は韮崎の西ノ森といわれて倉稲魂命(うかのみたまのみこと)を主神とする稲荷の社であった。1582(天正10)年3月落城の悲劇は、深く郷民の心に刻まれて武田勝頼の霊を祭ったものである。城内に落城当時の焼き米をみつけることができ郷民は福をもたらせるといって珍重した。落城に際して米を落として水流に見せかけたり、また老女が内通したために落城したという、いわゆる白米城伝説も残って落城の悲哀が今も伝わり、祭日には風雨の日が多いとされた。今日、観光の祭り的要素が加わり周囲の桃畑の最盛期に重なるために華やかな祭りの印象が深い。