塩の里

塩の里

 長野県大鹿村鹿塩。鹿塩温泉入り口に2000(平成12)年4月オープン。

 村の農産物を活用したみそ、豆腐などの加工品を作る豆腐工房、みそ加工所、塩の歴史を紹介した展示室、食事処、特産品直売所などを備える施設。

 かつて諏訪族が南下、鹿などの動物が集まる塩泉を見つけた。鹿のいる里、塩のわく里として「鹿塩(かしお)」の地名が誕生した。南アルプス山ろくでありながら、塩を得ることができたこの地区は荘園が古くから発達し、南北朝時代には後醍醐天皇の第8皇子「宗良親王」が30年あまり居住、警護のために多くの城が築かれた。その一つに「するぎ城」があり、塩壺を見下ろす高台から塩を守ったという。

 明治初期、阿波徳島藩の黒部銑次郎が岩塩を試掘したが発見されず、1891(明治24)年に黒部の後継者平瀬理太郎が浴場を設け温泉の歴史が始まった。