南アルプス芦安山岳館/施設案内/県産材コーナー

 県土の約80%を森林で占める山梨県では、戦後植林された木々が50年余りの歳月を経る中で、山梨の気候風土に合った「県産材」として着実に成長しています。森林は水資源の確保、二酸化炭素の固定、国土保全など様々な役割を果たしています。このような力をより発揮させるために、間伐や枝打ちなどの造林作業をするとともに、成熟しつつある県産材の活用をはかり、山梨県の自然環境・生活環境をよりよくしていきましょう。

 建築材として古くから使われている日本を代表する樹種で、各地に有名な産地があります。辺材は淡い黄白色、心材は紅褐色で香りがあり、鎌形の針のような葉が枝にらせん状につきます。成長が早くまっすぐにのび、直く(すく)が変化してスギになったといわれています。屋久島に生育する縄文スギは寿命が長いことで有名です。

 スギと同様に日本を代表する樹種で、辺材は黄白色、心材は淡い紅色で特有の香りと光沢があり、丈夫で腐りにくく、世界最古の木造建築である法隆寺はヒノキで作られています。スギに比べると乾燥地にも育ち、葉はうろこのように枝に密着します。ヒノキは「火の木」と呼ばれ、こすり合わせて火をおこしたことに由来します。

 北海道から屋久島まで広く分布し、乾燥したやせ地でも育ち、その名前は樹皮が赤いことに由来します。材は堅く強度がありますが、ヤニを含むので手の触れる柱には用いず、手の届かない梁に利用されます。燃料としても火力が強く、現在でも焼き物にはアカマツの薪を使います。また、アカマツ林にはマツタケが発生します。

 日本原産では唯一の落葉する針葉樹で、亜高山帯からブナ帯に育ち、山梨県でも標高の高い場所に広く植林されています。ヤニが強く腐りにくいので杭などに利用されますが、心材の赤みが美しく、加工技術の進んだ最近では集成材や内装材にも使われます。天カラ(天然カラマツ)と呼ばれる大木は、木目が美しく家具に利用されます。